犬や猫など、ペットと一緒に生活したいと希望する方も多いでしょう。
しかし、ペットショップなどで家庭用ペットを購入するには、実はかなりまとまった資金が必要です。
一括で購入するのが難しいほどの高額で販売されているペットも多く、そんな時に活用できるのが、ペットローンです。
ペット関連専用の金融サービスですが、あくまでローンであるため、借金をする事実に変わりはありません。
ペットローンの特徴をしっかりと理解し、少しでも金利が低いサービスを利用して資金を用意しましょう。
ペットローンの金利設定などの特徴や、他の金融サービスとの違いを紹介します。
また、返済回数が6回以下であるのなら、無担保無保証人で借入できるカードローン低金利なものを選べば返済回数が少ない分、返済総額が長期のローンとほとんど変わらないこともあります。
利用する金融サービスを選択する際の参考にしてください。
この記事でわかること
- ペットローンはペット購入費を含めペット関連に使える融資サービス
- ペットローンは信販会社と銀行の2種類に分けられる
- ペットローンは金利が低めなどのメリットがあるが審査が厳しいなどの注意点もある
- ペットローン以外では消費者金融カードローンを利用する選択肢もある
以下、詳細について解説をします。
ペットローンとはペット関連の費用専門の融資サービス
ペットローンとは、ペット関連の費用に備える、ペット専門の融資サービスです。
用途がペット関連の費用に限定されている点が特徴で、他の用途には利用できません。
ペットショップなどで提供してくれる便利なサービスもあれば、自分で金融機関に申し込みをしてお金を借りられるタイプもあります。
ペット関連の費用に金融サービスを利用しないといけなくなる理由として、以下の2つの要因が考えられます。
- ペットを飼うための費用は高額になる場合が多い
- 気になったペットがいたらすぐに購入を決めないといけない
ペットを飼うための費用は高額になる場合が多い
ペットを飼うためにかかる費用は、実はかなり高額になる場合があります。
まず、ペットを購入するために費用がかかります。
ペットの種類や血統などにも大きく左右されますが、相当な高額になるケースも少なくありません。
種類 | 名称 | 価格相場 |
---|---|---|
犬 | トイプードル | 10~20万円 |
犬 | チワワ | 15~20万円 |
猫 | スコティッシュフォールド | 10~20万円 |
猫 | マンチカン | 15~20万円 |
一括で支払うには難しい金額の水準といえるため、ローンなどの利用を検討する人が多いことも納得できるでしょう。
また、ペットを飼育するために欠かせないのがえさ代です。
定期的に与えないといけないため、必ず発生する費用と考えておくべきでしょう。
えさの種類によって値段は異なりますが、質の良い健康食などを選択していると、その分費用もかさんでしまいます。
さらに、医療費についても計算に入れておくべきです。
ペットの医療費は、相当高額になるケースが少なくありません。
人間の場合は健康保険などの保障制度が用意されているため、医療費の負担は軽減されます。
しかし、ペットにかかる医療には公的保障がないため、人の治療費よりも高額になりやすいのです。
気になったペットがいたらすぐに購入を決めないといけない
仮に、ペットショップで気になったペットがいた場合、すぐに購入を決めないと、他の人に購入されてしまう可能性があります。
ペットは生き物であるため、同じ種類であったとしても全く同じペットは存在しません。
まさに一期一会とも言えるめぐり合わせであるため、ペットショップを訪れたときに気になった動物がいたら、購入を即決しないと後で後悔する恐れがあります。
そのほしいと思ったペットが高額であり、一括の支払いが難しい場合には、ペットローンなど金融サービスを利用せざるを得なくなります。
このため、ペットショップにはペットローンのサービスが用意されていて、その場ですぐに契約できる体制が整っているケースが多いのです。
ペット専用のローンは主に2種類
ペット専用のローンは、主に以下の2種類があります。
- ペットショップと提携している信販会社の分割ローン
- 自分で利用する金融機関を決められる銀行ペットローン
どちらもお金を借りるという点では同じですが、それぞれに特徴がありメリットとデメリットが存在します。
自分に合った金融サービスを選んで、上手に活用しましょう。
ペットショップと提携している信販会社の分割ローン
信販会社の分割ローンは、ペットショップが特定の信販会社と提携して提供してくれるサービスです。
各ペットショップが信販会社と提携しているため、各信販会社のサービスを比較して選択するといった活用はできません。
ペットの購入代金の支払いを分割にて対応してもらえるため、支払いを先延ばしにする効果があります。
支払い金額が減ったような錯覚に陥りがちですが、あくまで借金をしている事実を忘れないようにしましょう。
支払いを伸ばした部分については、一定の利率で算出された利息が発生しています。
信販会社のペットローンはペットショップで手続きが完結する
信販会社のペットローンのメリットは、ペットショップで手続きが完結することです。
店舗を訪れて、購入の意思決定をした当日に手続きを終えられるため、手間がかかりません。
他の金融サービスの場合には、別途金融機関などに足を運び手続きをしないといけない場合も少なくありません。
その点、信販会社のペットローンであれば購入手続きをするその場でローンの契約も完了できるため、とにかくスムーズにペット購入をしたい方におすすめといえるでしょう。
利用が購入代金に限定される点に注意する
信販会社のペットローン利用時の注意点としては、ペットの購入代金にのみ適用される点が挙げられます。
信販会社のペットローンは、ペットショップでのペット購入代金のみ分割してくれるサービスであるため、他の費用に対しては別の方法で用立てしないといけません。
えさ代やペットの住まい、もしもの時の医療費などペット飼育にかかる費用は他にもあります。
他の金融サービスであれば、用途が購入代金に限定されていないため、多めに借り入れをするといった選択も可能です。
しかし、信販会社のペットローンで用意されているのは購入代金の分割のみに限られており、利用を決める前に把握する必要があるでしょう。
自分で利用する金融機関を決められる銀行ペットローン
銀行がサービス提供をするペットローンは、利用者自身で金融機関を選択できる金融サービスです。
複数の金融機関のサービスを比較して、自分に合った有利なサービスを選べるため、内容によっては信販会社のペットローンよりも有利な金利で融資が受けられる可能性があります。
信販会社のペットローンは、ペットショップで手軽に手続きを行えるというだけで、必ず利用しないといけないわけではありません。
利用条件をしっかりと比較して、自分に最も適した融資サービスを選択しましょう。
銀行ペットローンを利用する主なメリットを3つ紹介
銀行ペットローンを利用するメリットとしては、主に以下の3つが挙げられます。
- 使い道は購入費用だけでなく幅広い
- カードローンと比較すると低金利で借りられる
- 返済期限が長いものが多い
以下、それぞれのメリットについて紹介します。
使い道は購入費用だけでなく幅広い
銀行ペットローンの場合は、借り入れた資金を購入費用以外に充てられるため、使途が幅広いです。
ペットを飼育するのにかかる費用は、購入代金だけではありません。
えさ代は常に発生し、ペットが病気にかかった時の医療費は非常に高くなることが多いです。
銀行ペットローンであれば、審査通過後には購入代金以上の金額を借り入れられます。
医療費などもしもの時に備えて多めに借り入れを受けておいて、安心してペットの飼育を楽しめるのは大きなメリットといえるでしょう。
カードローンと比較すると低金利で借りられる
一般的なカードローンと比較すると、低金利で借りられるのも大きなメリットといえるでしょう。
種類 | 名称 | 金利 (年率) |
---|---|---|
消費者金融カードローン | プロミス | 4.5~17.8% |
消費者金融カードローン | レイクALSA | 4.5~18.0% |
銀行ペットローン | イオン銀行ペットローン | 3.8~8.8% |
銀行ペットローン | スルガ銀行ペットローン | 4.5%~12.0% |
借入時の金利を重視するのであれば、消費者金融カードローンよりも有利であることがわかります。
消費者金融や信販会社のペットローンは、融資の早さにおいて大きなメリットがあります。
しかし金利の面では負担が大きくなる傾向にあるため、急いで借り入れを受ける状況にない限り、銀行ペットローンの利用を検討すると良いでしょう。
返済期限が長いものが多い
銀行ペットローンは、返済期限を長く設定できるものがあります。
銀行ペットローンの場合は、最長で10年の返済期限を設定できるものがあります。
一方、信販会社のペットローンの場合は、最長でも3年程度で返済期限を設定されるものがほとんどです。
返済期限を長くできるということは、毎月の返済金額を低く抑えられることにつながります。
しかし、返済期限を延ばせば延ばすほど、金利の負担総額は大きくなってしまう点も理解しておかないといけません。
銀行ペットローン利用時には注意点もある
銀行ペットローンには以上のようなメリットがありますが、同時に以下のような注意すべきポイントもあります。
- 審査が厳しい傾向がある
- 即日融資は不可能
利用する金融サービスを決める際には、メリットだけではなくデメリットの部分も含め、しっかりと理解したうえで判断しましょう。
審査が厳しい傾向がある
銀行ペットローンは、他の金融サービスと比較して審査が厳しい傾向があります。
金融サービスは、金利が低く利用目的が限定されているものの方が審査が厳しくなるのが一般的です。
銀行ペットローンの審査でチェックされると思われる項目は、以下のような項目が考えられます。
- 収入の安定性
- 過去の信用情報の履歴
- 他の金融サービスの利用状況
審査を通過しない可能性が高い場合は、消費者金融系カードローンなど、比較的審査基準が緩いサービスの利用を検討しましょう。
即日融資は不可能
銀行ペットローンは、即日融資には対応していません。
ペットローンに限らず、銀行に融資を依頼する場合には即日融資は不可能と考えておきましょう。
銀行などの金融機関は、融資の申し込みを受けると、申し込み者について警察データベースに照会する義務が生じます。
銀行データベースへの照会は、最短でも1日はかかるため、銀行に融資を依頼した場合には最低でも1日以上の日数を要します。
緊急で融資を受けたい場合には、銀行ペットローンは向いていないため、他の金融サービスを選択しましょう。
ペットローン以外では消費者金融系カードローンが使える
ペット関連の費用を受けたい場合は、ペットローン以外では消費者金融系カードローンが利用可能です。
消費者金融系カードローンであれば、利用目的は限定されず自由に借り入れられるため、ペット関連の費用に充当しても差し支えありません。
消費者金融系カードローンのメリットとしては、以下の4項目が挙げられます。
- 即日融資に対応している金融業者が多い
- 借入方法が充実している
- 審査が比較的緩い
- 無利息期間を設定している金融業者が多い
以下で、それぞれのメリットについて解説します。
即日融資に対応している金融業者が多い
消費者金融カードローンの中には、即日融資に対応している金融業者が多く存在します。
インターネットを利用した申込によって、最短30分以内で融資が完了するようなスピーディーな対応をしてくれる業者も増えています。
とにかく緊急で融資を受けたい場合には、消費者金融カードローンは非常に頼りになるサービスです。
借入方法が充実している
消費者金融カードローンでは、借入方法が充実している金融業者が多いです。
自社のATM機を利用した借り入れはもちろんのこと、提携しているATM機での借り入れが受けられる金融業者が増えています。
最寄りのコンビニATM機で借り入れが受けられる金融業者も多く、非常に便利です。
また、ATM機だけでなく振込対応をしている金融業者も多くあります。
アプリの利用で、コンビニATM機などを利用してカードレスで借り入れが受けられるところも増えています。
大手消費者金融業者であれば、全国の至る所ですぐに融資が受けられるのも大きな魅力です。
審査が比較的比較的厳しくない
消費者金融カードローン業者は、他の借入方法と比べて審査が比較的厳しくはない傾向にあります。
銀行ペットローンを申し込んで審査に通らなかった場合でも、消費者金融カードローンであれば審査に通過したという事例も見られます。
ペットローンの申し込みをして審査に通らなかったとしても、あきらめずに消費者金融カードローンを試してみる価値はあるでしょう。
無利息期間を設定している金融業者が多い
消費者金融カードローンの中には、無利息期間を設定している金融業者が多くあります。
無利息期間とは、一定の条件において利息が発生しない期間のことです。
多くの消費者金融業者では、初回借入時から30日以内、あるいは契約締結の翌日から30日などといった設定が多く見られます。
無利息期間の上手な利用により、実質負担なしで借り入れが受けられることになるため、非常にお得な制度です。
融資サービスを一回きりの利用と考えている場合には、無利息期間の設定がある消費者金融業者を選択するという考え方も良いでしょう。
おすすめの銀行ペットローンを4種類紹介
銀行ペットローンのうち、おすすめを以下に4種類紹介します。
銀行 | 名称 | 金利 (年率) | 借入可能額 |
---|---|---|---|
イオン銀行 | ペットローンイオンアシストプラン | 3.8~8.8% | 10~700万円 |
スルガ銀行 | どうぶつ医療ローン <ヘルスケアプラン> | 6.0~12.0% | 10~100万円 |
スルガ銀行 | どうぶつ医療ローン <高度医療プラン> | 4.0~7.5% | 100~800万円 |
スルガ銀行 | ペットローン <オーナーズプラン> | 6.0~12.0% | 10~100万円 |
利用目的や必要資金の規模に応じて、自分に合った金融サービスを利用しましょう。
ペット関連の費用全てに使えるイオン銀行ペットローンアシストプラン
銀行 | 名称 | 金利 (年率) | 借入可能額 |
---|---|---|---|
イオン銀行 | ペットローンイオンアシストプラン | 3.8~8.8% | 10~700万円 |
イオン銀行ペットローンアシストプランは、ペット関連の費用全てに利用できる、便利なペット専用ローンです。
最長8年間で返済が可能であるため、毎月の負担額を抑えられます。
ペット購入費用からトリミング代やえさ代、医療費に至るまでどんな費用にも利用できるため、使いやすいペットローンといえるでしょう。
全国のイオン銀行またはインターネットバンキングで、無料で繰上返済の手続きができる点も魅力です。
オリックス・クレジット株式会社が保証会社として提携しているため、自身で保証人を設定したり担保を設定したりする必要はありません。
イオン銀行は全国のイオン店舗の中にあるため、普段からイオンを利用している方や最寄にイオン店舗がある方にとっては便利に利用できるでしょう。
スルガ銀行のペット関連ローンは3種類ある
地方銀行のスルガ銀行で利用できるペット関連のローンは、以下の3種類あります。
- どうぶつ医療ローン<ヘルスケアプラン>
- どうぶつ医療ローン<高度医療プラン>
- ペットローン<オーナーズプラン>
それぞれの特徴を理解し、最も自身に適した金融サービスを選択しましょう。
医療費の払いにぴったりのスルガ銀行どうぶつ医療ローン<ヘルスケアプラン>
銀行 | 名称 | 金利 (年率) | 借入可能額 |
---|---|---|---|
スルガ銀行 | どうぶつ医療ローン <ヘルスケアプラン> | 6.0~12.0% | 10~100万円 |
スルガ銀行どうぶつ医療ローン<ヘルスケアプラン>は、通常の医療費の支払いの資金を用意するのにぴったりの金融サービスです。
利用限度額は100万円までであるため、余裕を持った資金計画に利用できるでしょう。
全国のコンビニATMを使って融資手続き及び返済が可能であるため、地方銀行のサービスでありながら全国で利用できます。
高額になりがちなペットの医療費に備え、あらかじめどうぶつ医療ローン<ヘルスケアプラン>の契約を完了させておくのも良いでしょう。
先進医療などを受けるときにおすすめのスルガ銀行どうぶつ医療ローン<高度医療プラン>
銀行 | 名称 | 金利 (年率) | 借入可能額 |
---|---|---|---|
スルガ銀行 | どうぶつ医療ローン <高度医療プラン> | 4.0~7.5% | 100~800万円 |
スルガ銀行どうぶつ医療ローン<高度医療プラン>は、先進医療など高額の費用がかかる治療を想定した金融サービスです。
最大800万円まで借り入れが可能であるため、高額の医療費をまかなう目的でも利用できるでしょう。
金利が年率4.0~7.5%となっており、かなり低い水準で設定されています。
最大10年間の返済期間を設定できる点も大きな特徴で、月ごとの負担金額を抑えられます。
どうぶつ医療ローン<高度医療プラン>を利用する場合は、高額の借金を背負うことになるケースが多いです。
したがって、返済期間を延ばしてしまうと、金利が低いとはいえ必然的に利息負担の総額が大きくなります。
可能な限り繰上返済などを活用して、金利負担を抑えていくことが重要です。
繰上返済は無料で行えるため、少額でも少しずつ返済額を増やしていくことで利息の負担を抑えていきましょう。
ペット購入時に使いやすいスルガ銀行ペットローン<オーナーズプラン>
銀行 | 名称 | 金利 (年率) | 借入可能額 |
---|---|---|---|
スルガ銀行 | ペットローン <オーナーズプラン> | 6.0~12.0% | 10~100万円 |
ペットローン<オーナーズプラン>は、ペットを購入する資金を準備する際におすすめの金融サービスです。
最大100万円まで借り入れが可能であるため、高額出費になりがちなペット購入費用に充当できます。
毎月の返済額を最低3,000円に設定できるため、月額の負担を抑えたい方にもおすすめでしょう。
ペット購入費用以外では、トリミングの代金やえさ代、しつけ教室などペット関連の費用に幅広く対応しています。
全国のコンビニATMなど利用できる場所が充実しているのも、大きな魅力でしょう。
ペットローンを利用して低金利で資金を用意しよう
ペットと一緒に生活するためには、まとまった資金が必要となるケースが多いです。
ペットの購入費用だけでなく、えさ代やトリミング代及び医療費など様々な費用が発生します。
一括での支払いが難しい場合は、ペットローンの利用を検討してみてください。
信販会社のペットローンはショップで手続きができる便利なサービスですが、金利の高さやペット購入資金限定であるなど注意点もあります。
銀行ペットローンは審査や手続きに時間がかかるものの、金利が低く設定されているものが多いため、負担を少なく抑えられるメリットがあります。
消費者金融などペットローン以外の金融サービスも含めて比較し、自分に最も適している融資サービスを選択して活用しましょう。
ペットとのかけがえのない時間を楽しむため、ぜひ便利なペットローンを活用してみてください。